~優愛の思い~
優。私は知っちゃったんだ。
優がストラップを届けてくれた、あの日。
初めて会った時。
すごく優しい人だ。って…
大事なものだって分かって、遅刻して反省文書かされることになってまで、
必死に追いかけてくれて届けてくれた。
あの笑顔で差し出してくれた時、少しだけ私は胸がしめつけられる感じがしたんだ。
あの時、私が前の彼氏にフラれてなかったら。
ストラップを投げ捨ててなかったら。
優が拾ってくれてなかったら。
優が追いかけて来てくれなかったら…。
出会うことすらなかったんだよね。
*運命*
私はそう、信じてるよ。
普通なら、すぐ忘れちゃう出会いなのかもしれない。
でも、優は特別だった。
私はあの日から、平山 優 っていう不思議な場所から、なかなか出られないでいたんだ。
こんなの、言葉じゃ伝えられない。
本当の意味で
*ハツコイ*
だったのかな。
