棗を待つ時間は、会いたい気持ちが強くて、いっつもまだかまだかと、恋い焦がれていた。
だけど今は、その待ち時間が嬉しく思える。
だって君が、あたしのことを思って頑張ってくれてた証拠だから。
そして、好きでいてくれたんだって分かったから。
あたしはきっと、ずーっと棗のことが“大好き”だから……。
棗も、あたしを“大好き”でいてください。
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「ねぇ、なんで電話出なかったの?」
「指輪受け取りに行って気づかなかった……う、浮かれてたし」
「ぷっ……可愛い」
「は、はぁ!?」
……
君待つ時間は恋い焦がれ fin.

