~Summer vacation~






棗を待つ時間は、会いたい気持ちが強くて、いっつもまだかまだかと、恋い焦がれていた。






だけど今は、その待ち時間が嬉しく思える。










だって君が、あたしのことを思って頑張ってくれてた証拠だから。







そして、好きでいてくれたんだって分かったから。








あたしはきっと、ずーっと棗のことが“大好き”だから……。








棗も、あたしを“大好き”でいてください。












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「ねぇ、なんで電話出なかったの?」



「指輪受け取りに行って気づかなかった……う、浮かれてたし」




「ぷっ……可愛い」



「は、はぁ!?」



……





君待つ時間は恋い焦がれ fin.