~Summer vacation~







「あと、その浴衣……似合ってる」




「へっ……!な、棗こそ、似合ってるよ」





あたしはそう言って棗を見つめる。





こうやって見ると、イケメンだなぁ……本当に。





「……だぁぁぁっ!奏、見過ぎ!」





「っ!」





ギュッと抱きしめられて固まってしまう。





「んな可愛い顔で見んなよ」





そして、そう耳元で甘く、囁かれた。





「……」





「奏?」





あたしはギュッと抱きつく。





「もう、大好き……」






あたしはそう呟いた。