「あと、その浴衣……似合ってる」 「へっ……!な、棗こそ、似合ってるよ」 あたしはそう言って棗を見つめる。 こうやって見ると、イケメンだなぁ……本当に。 「……だぁぁぁっ!奏、見過ぎ!」 「っ!」 ギュッと抱きしめられて固まってしまう。 「んな可愛い顔で見んなよ」 そして、そう耳元で甘く、囁かれた。 「……」 「奏?」 あたしはギュッと抱きつく。 「もう、大好き……」 あたしはそう呟いた。