~Summer vacation~






「そういうことになるな……ごめん」




それって、18時半って書いたあたしも悪いのか。





「あたしこそごめん、紛らわしい書き方して」





「はっ?なんで、奏が謝んだよ。書き方あってるじゃん」





「でも、午後6時半、とかできたよ?」





うわ、もう。





勝手な勘違いして、想像膨らませてしまっていたのに。





まさか、こんな小さなことからこう発展してしまうなんて。





「奏、それでも遅くなってごめん。そして……誕生日おめでとう」





急に真剣な顔になるので、あたしは固まってしまう。





そしてまた、涙がこぼれた。