『あ、氷室さんおはよ。髪の毛可愛い〜。』 『…ありがと。一ノ瀬も運んであげてるんじゃん。』 『うん。僕男だし、女の子には優しくしないとね。』 そんなとこがすごく好き。 無条件に優しくできる。 それで、それを気取ってない。 最高の人じゃん。 『…杏奈もさー、物好きだよね。』 『…そんなことないよ。この学校で、1番かっこいい人。』 『…ふーん。そうなんだ。』 そんな不敵な笑みに気付かず。