そして、帰り道。

俺は野原への道の前で寄り道するとはなに言った。

はなもフツーにOKしてくれた。

その時、俺の歩く速さは何故か速くなっていた。

はやくはなの喜ぶ姿が見たい。

そう思っていた。

はなの反応は俺の予想通り。

花火を見て感動したようにはしゃいでいた。

俺より背の高いはずのはなの後ろ姿は子供のように小さかった。

俺ははなのこの顔が見たかった。

このキラキラ輝いている笑顔が見たかった。

その時たしかに俺は思った。

………こいつとずっと一緒にいたいって。