なおside

あーもー早く帰りたい。

俺ははなのことを待っていた。

今日ははなにいいもの見せたいのになー
はなは二年の雨山先輩と話している。

誰のために待ってると思ってんだよ。

あぁーもー

でも、はなは許す。

いいやつだから。

てか、一応先輩だけど俺は先輩だと思ってない。

たぶん、はなも俺のこと後輩だって思ってない。

さすがに俺は待てなくなってはなに話しかけた。

「ねぇ、早く帰ろーよ」

でも、はなは顔色1つ変えずに

「ちょっと待ってよ、なお」

と言って先輩と話し続けた。

長くなるだろーな思ってたけどすぐにバックを肩にかけて俺の方へ走ってきた。

「ごめんね、なお。帰ろ」

あれ、なんか今日は素直だな。

まぁ、いつもか………

俺は怒っていたことは忘れて

「はな、おせーw」

と言った。

なんだろ?

その時のあいつのムウっと怒った顔が可愛く見えた。