「じゃ、俺こっちだから。無理すんなよ」

「うん……………」

笑顔で手を振るなおに胸が苦しくなる。

ホントはなおのこと好きになったらいけないんだよ。

同い年じゃないもん。

それに、なおはそういう目で私を見てないと思う。

ねぇ、神様。

私はなおのことを好きでいていいんでしょうか?

なおと結ばれる日がくるのでしょうか?


そして、放課後。

私は下駄箱でなおのことを待つ。

すると、女の子の声が聞こえた。

ん?なんだろ?

恐る恐る見てみると……

「……好きです、付き合ってください…っ」

うおぉっ!

告白じゃない!

ちょっとちょっとこんなところじゃみんなに見られちゃうよ!?

てか、お相手誰?

相手を見た私は、胸が大きく飛び跳ねた。

だって、……………なおじゃん。

なお、なんて返事を出すの?

OKしちゃうの?

私は、なおの返事を待った。

すると、なおが口を開いた。

「ごめん…おれ、好きな子いるから」