よかった…………

俺は、はなを抱きしめた。

はなを失うと思った。

死んじゃうのかと思った。

あと少しで俺ははなを失うかもしれなかったんだ。

俺は安心した。

もぅ、こんなこと起こしたくない。

はなをこんなめに合わせたくない。

「さっき、なんで暗い顔してたの?」

そのはなの質問に俺は

「好きな子のこと考えてた」

って言った。

お前のこと考えてたとは言えないしな。


おれはこの気持ちの名前に気がついてしまった。

オレは………はなが好きなんだ。