いわゆる、コスプレ喫茶というのをしているうちのクラス。
ちなみに汐は厨房にいたので、制服だった。
「いらっしゃいませー。あ、佐々木。」
「おいこら呼び捨てヤメロ」
俺を(棒読みで)出迎えてくれたのは、執事の服をきたイケメンで、汐の彼氏。
水城 礼於(ミズキ レオ)。
クソ生意気なやつなので、顔に惑わされないで下さい。
「あ、控え室にいるから。」
「おう。さんきゅー。仕事頑張れよ」
汐と水城と別れ、俺は控え室となっている教室のすみへと向かう。
布みたいなので囲まれていて、そこには椅子が何個か置いてある。
休憩時間とかに使うらしい。
「お待たせしまし……」
俺は俺を待っていた人物を見ると、驚き固まる。
「波奈……?」
「ふぇあ!!あ、智哉先輩!!」
それは、高校時代の後輩、初瀬川 波奈(ハセガワ ハナ)だった。



