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私は目を開けた。




何も考えられなくて、
智也を突き飛ばしていた。




「・・・いってぇ~!!」




今あった事を思い出して
顔が熱くなった。




「あっ・・・智也ごめん・・・。」




「・・・別に。」




「アレだよね!
私の顔にゴミが付いてたんだよね!」




「違う・・・。」




「じゃあ、顔に
落書きしようとしてたんでしょ!」




「違う。」




「じゃあ頭突きしようと
してたんでしょ!!
ちっさいころよくそうやって
悪戯してたもんね!!」




「違う!!」




さっきより声が荒々しかった。