今日は来る

「今からメイクするから
アイマスク取って!
でも目は閉じててよ!」




「はいはい。
わかってるって!」




メイクをされているとき
くすぐったかった。




「あっちょっと
笑わないでよ!ずれちゃった!」




「ごめん!」




「・・・できた!
じゃあ未瑠こっち・・・。」




私は目を閉じたまま
璃那に引っ張られた。




「はい!目開けていいよ!」




私はゆっくり目を開けた。




最初はずっと目を
つぶっていたから、
ぼんやりしていたけど、
だんだん目が慣れてきた。




私の目に飛び込んだのは、
大きな全身鏡だった。