今日は来る

俺は段差の上を歩いていた。




「お母さん見て!」




そう言って横を向いた瞬間、
俺は道路側に落ちそうになった。




しかもその時ちょうど
車が来ていた。




「太一!!」




母さんの声を聞いたのは
それで最後だった。




俺は母さんに引っ張られて
反対側に倒れていた。




「いたた・・・!
あっお母さ・・・ん。」




俺が見たのは
血まみれで倒れている
母さんだった・・・。




あの笑顔はどこかにいって、
母さんだとは判別できなかった。




俺には母さんの血が
べったりとくっ付いていた。




もちろんランドセルにも・・・。




俺は気を失った。




目を覚ましたら
父さんがいた。