今日は来る

想像以上に
騒がしい先輩だった。




「じゃあ松田先輩。
私と智也は別れませんから
智也の事諦めて下さい!」




「ホントに何から何までムカつくわね!
でもそんな事言ってられるのも
今の内よ!来なさい!」




私は何となく嫌な予感がしたけど、
逃げたくなかった。




ついていくとそこは
人気がない所だった。




そしてそこにはいつも松田先輩と
つるんでいる先輩が3人いた。




さすがの私も少し
怖くなった。




「ん?どうしたの?
別れる気になったの?」




松田先輩は凄く猫撫で声で
私に聞いてきた。




「いいえ。なりません。」




私の声は震えていた。




「凄い震えてるけど
大丈夫?」