「俺さ、

妹いるんだよ。大阪に。」


「へえ。」


「親が離婚して、さ。

俺は父ちゃんと暮らしてんだ。

たまに電話するんだけど、

妹は関西弁にそまってて。

あー離れちまったなーって。

お前の関西弁聞くたび、

可愛い妹の声思い出すんだ。」



「山田…。」



「俺、三田なんだけど。」



「ええお兄ちゃんやな…ぐすっ…」



「嘘だけどなぁぁぁーっ!!

さすが人情の街だぜガハハハハハ!」



「店員さーん

すんませんコイツ豚骨スープに

してもらってええですか?」



「それだけはやめてくれぇぇ!!」



「一生黙っとけ!!!」