(気まぐれっぽい)Queen

それから自己紹介が始まった…。
改めて見ると、コイツら全員 容姿が良いよな…。

萌花もコイツらと居たら、惚れちまうかもな…。

たまに思うんだ。萌花は もっと色んな人と関わった方が良いんじゃないか…って。
けど そうすると、萌花はまた傷つくかもしんねぇ。それが…俺は一番怖い。

萌花は、俺の惚れた女だ。…片想いだけど。そんな萌花を…これ以上、危険に晒したくねぇ。

もう……あんなことは二度と起こって欲しくないんだ。
…その話は また今度だな。


ミサは、様子を見れたから もういいのか、屋上を出ていこうとした…。

「待って…!!ミサちゃん、私のこと嫌いぃ?…私のこと見捨てないでっ…」

目の前が真っ暗になる。

あぁ、俺は萌花のこと 全然分かってないんだって…、俺は萌花の一番でないんだって…。



ミサが萌花の一番なんだって…。

悔しい…。出会ったのは、俺の方が先なのに…なんでミサなんだ…。

「別に。心配しないで」

“別に”