「何照れてんのあんた(笑)
 顔めっちゃ赤いで!」

「なんちゅう母親やねんほんま(汗)」

「お兄ちゃん耳まで赤いで(笑)」

「ほんまや(笑)
 兄貴タコみたいやで」

「なんやねん(汗)
 新手のイジメかこれ」

「まぁまぁまぁ(笑)
 ゴハンの用意するわぁ」

「あっ!逃げんなやオカン!」

「ハイハイ(笑)」

「なんかオカン楽しんでへんか?」

「別に(笑)」

「(笑)(笑)(笑)」

「てかリン
 何ニヤニヤしとんねん!」

「だってお兄ちゃんほんま
 顔真っ赤やで(笑)」

「ハイハイそうですか(汗)
 ほんまかなわんわ」

 今でこそ家族とこんなふうに
 話せるようになったけど
 離婚までの間、俺は家族を守るのに
 必死やった・・・
 そうオヤジの暴力から
 俺は憎しみに支配されていたから
 そう・・・オヤジに対する憎しみに