「また…また声かけてもいい?」 「………」 俺の反応を見る菜央の目は不安そうだ。 「同じ学校なのにすれ違うだけなんて寂しいから…。だからまた、学校で会ったときには声かけてもいいかな?友達として…」 「………」 “友達として”か… 「あぁ、いいよ」 俺の返事に菜央は安心したのか微笑む。 そして俺も微笑み返すと「じゃあな」と言って席を後にした。 今…どうしてもサヤの笑顔が見たい。 今日も天気は晴れだ。サヤが来てる。 俺は芸術棟のほうへと足を進めた。