「久しぶりだね…」 菜央の声を聞くだけで俺の心臓は反応するけど、それ以上に切なくなった。 「そうだな…」 「元気にしてた?学校一緒なのに、ここ最近見かけなかったから…」 それもそうだ。 俺が菜央を避けてたから…。 冷たく突き放したのに、きっと姿を見れば心が揺らいでしまう。 それがわかっていたんだ。 「元気だよ」 「そう…よかった」