「ハル!」 そして俺は最近毎日のようにここに来ている。 「ハル授業は?ハルは大学生でしょ?」 隣に座ってサヤが広げた絵の具を一つ一つ手に取って見る。 「へぇ…色んな色があるんだな…」 「ハル~?」 「ん?サボり♪」 心配するサヤにニコッと笑ってみせた。 「あー!ハル悪い子だー!!」 「悪い子じゃないよ…ちゃんと今も授業受けてるし!」 「………?」 疑うように俺の顔を覗き込んだ。