空色canvas



だけど彼女に出会っていなかったら、俺はこの先もずっと気付いてなかったんだろうな。

ただ彼女と名前が一緒ってだけで目に留まってしまう。


今まで気付かなかったことに気付いてしまう。

それってすごいことなんじゃないかな…



もしかしたら…

もしかしたらこれはサヤなんじゃないか?


そう思えて仕方ない。

たとえそうだとしてもおかしくない。



だけど…

この絵はサヤの絵じゃない。


色も描写も何もかもが違いすぎる。


この絵に淡さなんて一欠片もない。

優しさや温かさよりも孤独感を感じさせる悲しい絵だ。