「今までの絵は私であって私じゃなかった。言われたとおりに描いてただけで、賞を取っても何も嬉しくなかった。 自分の絵が嫌いだったから…」 「…サヤ……」 心配そうに見つめる3人を他所にサヤは満面の笑みで応える。 「だから今回の賞は本当に嬉しいの。 私が描きたかったものを描けて、あれが私の絵だから…」 “好きなものを描きなさい” 20歳へと戻ったサヤに高津先生はそう言った。 “心のままに描きたいものを描くんだ”と…