「真ん中はどこまでも真っ白で汚れのない。だけど周りは色鮮やかにキラキラと輝いていて、その姿を彩っていく。真っ白い種からサヤは綺麗な色に染まっていくんだ…」
「……ハル…」
“サヤを描いて!”
そう言われて俺が描いたもの。
サヤをイメージするもの。
それはやっぱり太陽で、俺は太陽に向かって空を見上げるヒマワリを描いたんだ。
だけど種は真っ白で花びらは黄色というちょっと変わったヒマワリ。
でもこれが俺の中のサヤ自身で、これ以上もこれ以下も俺には描けなかった。
太陽に向かって空を見上げる。
サヤはその空をずっと描きたいと思っていた。
あの絵が完成することはなかったけど…
それでもいつも空を見上げて絵の具をのせていた。
その姿はヒマワリのようで…俺にとっての太陽の花だった。


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