「…サヤ。ほんとに…ほんとに俺が知ってるサヤ…?」 「……うん」 俺の胸から顔を埋めたサヤのくぐもった声が聞こえた。 そして俺の腰に回したサヤの腕にギュッと力が入る。 その力に応えるように、またサヤが消えそうなのが怖くて俺も細い体をギュッと抱き締めた。 今、俺の腕の中にサヤが居る。 これは夢じゃない。 この温もりは嘘じゃない。 もう…サヤを放したくない。 ――――――― ――…