「あのときみたいに笑わないの…?」 「………」 この表情は俺の知るサヤじゃない。 あまりにも大人びていて… 10歳のサヤじゃないんだ。 「君は…いくつ?」 頭の中がぐちゃぐちゃで、坦々と言葉が出てきた。 「…20歳だよ。ハルと同じ…」 「…な…んで……?」 「……戻ったの。記憶もすべて…」 「…でも俺のことは忘れて…」