……ハル……… 「………!」 俺を呼ぶ声が空から聞こえた気がした。 太陽が囁くように… でも実際は頭の後ろに響いてきて… ふんわりと背中が温かくなった。 ぽかぽかと体が熱くなるのを感じながら、心臓の鼓動が速くなっていく。 振り返るのをためらう俺に、もう一度声が聞こえた。 「……ハル」 その可愛らしい声はずっと俺の耳に残っていた声で、さらに今また深く刻まれた。