「痛てぇよ…本気で殴りやがって…」 「……殴れって言ったのはそっちだろ?」 眉間にシワを寄せたまま俺は奴を睨んだ。 「あぁ、そうだな…」 はぁ…と溜め息が聞こえた。 「………」 「俺も今年で卒業だな…」 そう言うと俺から視線を逸らし、空を見上げた。 「彩耶のこと…頼んだぞ…」 「…えっ……」 ゴゴゴゴ…と大きな音と共に、飛行機が青い空を渡って行った。 後ろに白い足跡を残しながら… ―――――――― ――――― ――…