キャンバスと一緒に渡された絵の具を広げると筆を手に取った。 そして思うがまま絵の具をのせていく。 “宿題!” “ハルがイメージするサヤを描いて” “ハルが描けたらそれをサヤに見せて” 俺がイメージする… 俺の中のサヤ… 無我夢中で描いた。 真っ暗だった空は気付けば部屋の中に光が射し込むほど明るくなっていて、チュンチュン…とスズメのさえずりさえ聞こえる。 真っ白いキャンバスはもうない。 出来上がった絵を見て軽く溜め息が漏れた。