そしてあの頃ともう一つ違うのは、菜央と友情を育んでいるということ。
キャンパス内で会えば声をかけてくるし、圭介と3人で食堂で話して笑っていた。
あの頃より状況はいいはずなのに、俺の胸にはぽっかりと穴が開いてしまっている。
溝ができたまま満たされないでいる。
そしてあと一つの変化…
「誠司!」
「おぉ彩耶、今日は一緒に帰れるんだろ?」
「うん!」
あいつに笑顔を向けるサヤの姿。
しかも俺はそれを目の前で見せられるんだ。
いつものように食堂で時間を潰しているとたまにやって来る。
仲良さそうに手繋いだりなんかして…


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