「だって蒼井さん有名でしょ?」
「そう…なの?」
サヤってそんなに有名なんだ。
でもあんな目立つとこに作品が飾ってあるぐらいなんだから当たり前か…。
「で?蒼井さんに会いに行ってどうだったわけ?」
「えっ…」
また興味津々の目に戻る圭介。
菜央までもが俺を逃してくれない。
「何かあったの?」
「あ…いや…」
何て話せばいいのか分からない。
ましてや菜央が目の前に居るのに…
「なんだよ~もしかしてキスでもしちゃった?」
ガタン…
「ちょ…榛真!」
俺の動揺を明らかにするようにテーブルの上にコーヒーの海が広がった。
菜央が慌てて立ち上がる。
俺、なに動揺してんだ…?


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