「サヤの愛はね…」 ザワッ… 彼女の髪がなびいたのが目に入ったと同時に時間が止まった。 「………!!」 今、目の前に…いや、もう触れていて…唇に柔らかい感触。 サヤの唇がふさいでいた。 「………」 俺は驚きのあまり目を見開いたまま、風が通り過ぎる音だけを聞いていた。 そしてゆっくりとサヤの顔が離れたかと思うと、恥ずかしそうに目を伏せ俯いた。 「……サヤ…?」 「…ハルだよ」 「……え?」