空色canvas




俺は…

今、俺は…



「サヤに会いたい…」



迷いなく放たれた言葉に圭介はニッコリ笑った。

そして3度目のでこピン…。



「いてっ!なんで3度目もあんだよ?」


不審な顔をすると圭介はニカッと笑う。


「今のは喝だよ!」

「…は?」


「ほら、早く行ってこい!」



圭介は顔を窓の外へと向けた。

そこからずっとずっと先に芸術棟がある。


俺は席を立ち、意を決して圭介に別れを告げた。

途中目に入る「赤い旋律」の絵に微笑むと、真っ直ぐ足を進める。


もう迷いはない。

今はただサヤに会いたい。