「そのとき改めて思ったんだ。彩耶の記憶を絶対に取り戻してみせるって…。 どんな手を使ってでも…」 「……おい…どんな手を使ってでもって何考えてんだよ?」 こいつの胸の内を探るように睨んだ。 「俺のやり方でやるって言ってんだよ。それにはおまえが邪魔だからさ…」 「………」 「彩耶に近付くな。わかってるとは思うけど、いちを二度忠告しておく」 そう言って立ち上がると俺の言い分も聞かずにさっさと歩き出した。 「…おい!」 俺のたった2文字の言葉だけが風の音と共に響いた。