「だけど…
その才能を認められてからはただ楽しいだけじゃ描けなくなったんだ。
両親が離婚して母親の元に引き取られた彼女は期待と結果というハードルを背負って描いていくしかなかった…。
賞を取る度にそのハードルは大きくなっていったんだよ」
『サヤがこんなにたくさん賞を取るなんて、お母さん鼻が高いわ。
お父さんがいなくてもサヤが傍に居ればそれでいい…またお母さんを喜ばせてね』
「その言葉が彼女の背中に重くのしかかった。
そしてそのまま大学に上がるとそれまで以上の周りからの期待、描きたいものを描けない苛立ちが募っていくんだ…」


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