「怪我はたいしたことないのに意識は中々戻らなくて、次の日やっとで目を覚ました。
駆け寄る母親に彼女はニッコリと微笑んだ。
だけどその表情に安心したのもつかの間…
彼女は窓の外を眺めながらニコニコと笑いながら言ったんだ」
『ママ…サヤ、お空が描きたい!』
「彼女は母親のことを“ママ”なんて呼ばない」
「え…」
「君はさっき言ったね。サヤの名字は城内のはずだと…」
「はい…」
自分の言ったことを思い出してさらに頭が混乱する。
サヤ=蒼井彩耶
先生の話を聞いて確信をさらに確信にした。
だけどサヤは城内サヤと名乗ったんだ…。
……理解ができない。


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