空色canvas




「蒼井彩耶……

彼女は君が知ってるあのサヤちゃんだよ…」



「………」



俺は目を逸らした先生の姿をじっと見つめるしかなかった。


予想は当たっていた。

確信はやっぱり確信で…




「でも…サヤの名字は城内じゃ…」



“城内サヤ!城の中のお姫様なの!”



「サヤちゃんがそう言ったのか…」



ふっ…と笑う先生の表情はやっぱりどこか寂しそうで、その理由をすべて知りたいと思った。




「城内…そうだな。でも蒼井彩耶でもある」



「それってどういう…」



「………」



―――――
――…


長い…
長い沈黙が流れた。


時計の音と絵の具の匂いがやけに鼻につく。