空色canvas



そしてそこにもあった。

“蒼井彩耶”の名前。


どの生徒よりも一番多く作品が飾ってある。

額縁の下には“○○賞”なんて書いてあって…
ほとんどの作品が賞をとってるみたいだ。


だけど、その作品すべてが見てる俺の胸を締め付ける。
痛いほどに…



「………!」



その中でも一際強く俺の胸を締め付ける絵で足が止まった。



なんで…

なんでこんなに悲しい絵なんだ…?





「この絵を見て…何を思う?」



「えっ…」



声がしたほうに顔を向けると高津先生が少し寂しそうな顔をして立っていた。


隣に来たことにすら気付かないほど、俺はこの絵 を見つめていたらしい。