「ほら…おまえがこの前そこで見てただろ?」 圭介はある空間を指差す。 そこには… あの日、見た瞬間胸が苦しくなった赤を基調として描かれた絵。 【赤い旋律】 「蒼井さん…蒼井さんが誠司先輩の彼女だよ」 ドクン… 「え……」 「でもさ、蒼井さんは休学中だしな。今はどうなってるんだろうな…」 ドクン… ドクン… ドクン… なんだろう… この前別人だと確認したのに、あの赤い絵とサヤの顔が交互に現れる。 そしてその中にあの男の怒った顔が入ってきて、その表情は次第に寂しそうになるんだ…。