「あたしサヤ!」 「………」 …サヤ?ここの生徒か? 満面の笑みで答える彼女にちょっとだけドキッとした。 ずっとその笑顔で見られているのが恥ずかしくて視線を逸らすと、俺の目は彼女の腕で止まった。 「それ……どうしたの?」 「…ん?」 そう言って自分の腕を見る彼女。 両腕にはべっとりと青、白、水色の絵の具がついていた。 手の平はもっとひどい状態…。 足や洋服にも所々ついていて、かろうじて顔だけは彼女の本来の可愛さを保っていた。 そんな彼女の姿を見て、寝惚けていた頭が一瞬にして覚める。