「瀬川さんってほんとキツイよね…。いつも否定的な意見しか言わないんだもん。ほんと気分悪い」

「学校にもあんまりこないし来てても教室いることあんまないしさ。いつも派手な格好して街で歩いてるらしいよ。」

「瀬川さんの家ってすごい金持ちらしいから先生たちも何も言えないみたいだしねー。それに、今年の新入生入試試験トップで実はこの学校じゃレベルが違いすぎるほどめちゃくちゃ頭いいらしいんだよね。」

「そーなの？そもそも、なんでそんなお金持ちのお嬢様がなんでこんな一般高校に通ってるわけ？それであたしらのこと馬鹿にして見下してるってわけ。」

「ドラマとかであるような、不良すぎで手のつけようがないから親から別居させられてるお落ちこぼれお嬢様的な？（笑）」

「しー、聞こえたらまずいよ」

………ばりばり聞こえてるけど。
ま、何言われてもどうでもいいけどね。
一般庶民に何いわれようが怖くもなんともないし。

たしかに私の家は一般人からするとものすごいお金持ち。
親とはかなり離れた場所で地元で一人で暮らしてるけどね。
それに、ホントはここにいるべき人間ではなかった。
ここに入る前は、幼稚園から大学までエスカレーター式の一般人にはまるで縁のない超名門私立に中学時代から通っていた。
嫌というくらいの英才教育のせいで成績だけはいいけど。
わけあって、前の学校もやめて親とも離れて実家とかなり離れたこの学校に通ってるけど。