「これで拭いてください!」
「ごめんね、ありがとう
こんなに濡れたの久々だ
意外と気持ちいね」
シャワーみたいだったと笑いかけてくれた航平くん
濡れた髪をかきあげていて
艶っぽいし…色っぽい…な
“水も滴る良い男”というのはこのことか
「莉子ちゃんも拭かないと風邪引くって」
俺の後で悪いけど、と付け足して私の頭をゴシゴシ拭いてくれた
「明日から5局の天気予報みます!」
5局見て、判断しよう
一人で小さくガッツポーズして意思を固くした
「なんだそれ(笑)
全然大丈夫だから……っ…」
「いや、ダメですよ!私のプライドが…ってあれ?赤くないですか?」
航平くんに目を向けると顔が赤いような…
もしかして雨に打たれて
風邪とか??
「…お風呂入りますか?」
「え…風呂!?」
益々赤くなる顔
やっぱり、熱が出てきたんだよ
私は航平くんのおでこに手を当てる
「…っ…莉子ちゃん?」
「絶対熱あると思います、やっぱお風呂よりも体拭いてベッド行きましょう」
ぐいぐい航平くわのスーツの袖を引っ張る
でもびくともしない
