打ち合わせが終わり、残りの仕事も時間内に終わらせた
隣のデスクから
『めっちゃ楽しみです』
なんて呑気に話しかけられるがスルー
それから西島と加藤も仕事を終えたとのことで皆で下まで降りた
先に行っててと、三人を促して
俺は携帯の電源をいれる
そして、目的の番号を電話帳から探して発信ボタンを押した
《はい、航平くん?》
「ごめん…あのさ、今から会社の奴らが家に来ることになって…」
《え…私 外に出てた方がいいですか?》
「いや、外に一人で出歩くのは危ないし…やっぱ断るわ」
まず、承諾さえもしてないけど勝手に来ることになったし
呆れてものも言えない
前を歩く北斗を見ながら思っていると携帯の向こうからは予想外な返事が
《別に大丈夫だよ?って航平くんの家じゃないですか!嫌じゃなかったら会社の方の分も多めに作りますし…》
「本当…大丈夫?」
《うん、用意して待ってますね》
プツン
昨日今日から敬語とタメが混じった言葉になっている莉子ちゃん
けっこう上手くやれてる
通話終了ボタンを押して暗くなった画面を見ながらもう一度思った
良い嫁になれるよ。君は
