次の朝、俺が目を覚ますとその子は驚いてベッドから勢いよく降りた
驚かれたら…謝る?
は違ぇか
あの顔はちょっと傑作だった
なんて、後から莉子ちゃんに言うと肩をドつかれた
最初は気を使ってくれてたっぽいけど、段々俺にも心開いてくれた感じ
毎日美味しいご飯作ってくれるし
洗濯物やアイロンまで
莉子ちゃんは家賃を気にしてるっぽいけど
以前のコンビニの飯代やクリーニング代が浮いて全然楽になったくらい
良い嫁になるな
親心が芽生えてきたこの頃
結婚式呼ばれたら俺泣くかも…
など。くだらない妄想までしたくらいだ
「佐伯くん!!何ボーッとしてんのよ」
いきなり現実に引き戻されて目の前には凄い形相の上司が…
「え…あ、すいません」
「本当よ 企画書まとめたの?」
「はい、これです」
さっきまでパソコンで作業してコピった企画書を上司兼チーフに手渡す
「はぁ…広告会社との打ち合わせはそんなボーッとしないでよ?あとこれに目ぇ通しておいて」
早口で話すチーフから一生懸命聞き取って受け取った資料
「了解です…」
聞こえもしない背中に呟いた
