「そうなんだ!…ってか今日からお世話になるのにお父さんに今連絡?」
「いきなり押し掛けちゃおうかなぁ…みたいな
あ、合鍵はもともと貰ってて」
苦笑いされながら
仲のいい親子だね、なんて朱里に言われた
ずっと姉と二人で暮らしていたせいか
反抗期は無かったとは言えないけど
父のことは友達みたいに思えちゃう
「じゃ、私これからバイト入ってるから
またね」
「頑張れ~またね!」
朱里と別れてから私は父の住んでいるマンションへ
まだ仕事中だろうからメッセージは聞いてないだろうけど、親子なんだし勝手に入っちゃってもいいよね
そんな軽い気持ちで向かった
明日、引っ越しトラックは荷物を届けてくれる
料理も作っておこうかな、と思い
通り道にスーパーを見付けたので寄っていくことにした
