「すいません…何か変でした?」
「え?…いや…素直だなぁと思って」
前のめりになりながら自分の脚に頬杖をついた佐伯さんは必然的に上目使い…
なにこのカッコ良さは…
「1つお願いしてい?」
佐伯さんはその表情で私を見つめ続ける
「はい…なんでしょう…?」
「…“佐伯さん”よりも他の呼び名がいいなぁ
と思って」
予想外のお願いだった
「あの、じゃ…えと…」
何て呼べばいいんだろ…
歳上な訳だし
頭をフル回転しても答えはなかなか見つからなかった
「普通に“航平”でいいよ?」
「いや!それは…航平くん?いや、やっぱり航平さんで…!」
君づけとか…なんかおかしくない!?
なにがって言われても何とも言えないけど
さすがに5つも離れてる人にそれは…
「“航平くん”でお願いします」
航平くんは満面の笑みでそう言った
