「聞いておきたいこととかあったら言ってね」
聞いておきたいこと…
それはやっぱり…
「佐伯さん…家賃ってどのくらい…その…」
そう、ここだ
見るからに高そうなマンション
私に貸してくれた部屋も余っていたと言われたが、とんでもなく広いスペースだったし
それなりの値段は払わなくては…
「そんなの、莉子ちゃんは気にしなくていいよ?」
佐伯さんはお腹を押さえて上品に笑った
世の中でこんなにも綺麗に笑う人を見たこと無いな、さえ思ってしまうほど
「いや、でも…!」
そこは私も曲げられない
最悪な出会いにも関わらずこうやって部屋を貸してくださった以上しっかりしなければ
「じゃ…俺、家事とか本当苦手だから
それは任せてい?」
それで充分助かる、と付け加えて
「それでいいんなら全然やります!やらせてください!」
この恩を返せるように頑張ろう!!
意気込んだ私に
改めてよろしく、と佐伯さんはニッコリ微笑んでくれた
最悪な出会いだったけど、出会った人は凄く優しくてイケメンな社会人でした
