車のなか…
無言でパーカーを肩に掛けてくれた航平くん
「ごめんな…もっと早く気付けばよかった」
「……全然…助けてもらっただけで…
ありがとうございました」
ハイっと渡されて蓋を開けてくれたジュースを喉に通す
「すいません…迷惑かけちゃって」
あんなこと初めてだったから…うまく話せない
「もう少し莉子ちゃんは警戒心は持たないとダメだけど、早く気づかなかった俺もダメだし
迷惑なんかじゃないよ」
いつものように微笑んでくれて頭をポンポンとしてくれた
やっと……目が合った
「え!?莉子ちゃん…?」
そんな声と共に私の頬に涙が流れた
拭っても拭っても、流れ出る
「怖かったもんな…」
そういうことじゃないよ
たぶんこれは嬉し涙だ
