直ぐに口を押さえられてモゴモゴとして喋れなくなった
ヤバイ…泣きそう
すると
ドンッと鈍い音と同時に
「莉子ちゃん!?」
「……~っ!」
見上げると航平くんが立っていた
「は…?」
私たちを見て少し驚いて直ぐに男の人を力ずくで退かしてくれた
「何邪魔してんだよ、…こっからイイコトするつもりなのに…ね♪お礼してくれるんだよね?」
笑顔で私の体をじろじろ見られ、背筋がゾッとした
「ふざけたこと言ってんなよ」
ドスの効いた今まで聞いたことない低い声の航平くんは、次いで私を立たせてくれた
航平くん…怒ってる?
私がこんな風に迷惑かけちゃったから…
部屋を出てもとの売り場に戻る
「…大丈夫??」
「………」
「じゃないよな…」
さっきの冷たい声じゃなく、優しい声色
お礼を言わないといけないのに、言葉が出てきてくれない
さっきの光景を思い出したら…気持ち悪くなる
