アゴをつかまれた手にさらに力が入る。
「あの…そろそろ、センパイ来るんじゃ…」
話をそらせようと言ってみる。
「遅れるって連絡あった!」
「いつ?!私、知らない!」
「昼休みに、場所のことと一緒に。
…そんなことより、覚悟決まった?」
獲物を仕留める目だ!!
心臓がバクバクする!!
顔を反らせたくてもアゴ捕まえられてて、動けない。
「ごめんなさい、でも…」
「… でも、何?」
最後の猶予とでも言わんばかりに、聞いてくれる気になったらしい…
「ゆっ、遊実は、柳澤くんは本気だから。
協力してあげたほうがいいって言ってくれたんだよ」
とても驚いた顔になって、ゆっくりアゴから手を離される。
はぁぁ〜ぁ…
全身の力が抜ける。


