柳澤くんと一緒に自習教室に入ると、静香センパイはまだ来ていなかった。
「急いで来たのに、残念!」
ドアを閉め、一番近い席に座ると、
ドンッと机に手が置かれる。
オッと…何?!
見上げると、柳澤くんが睨んでる…
なんで…?
「…話しただろ?」
低い声が聞こえる。
「なっ、何を?!」
あのことじゃないから!
気持ちを落ち着かせながらも、噛んでしまった。
重く静かな空気が流れた。
「…相川さんに話しただろ?!」
顔がどんどん近付いてくる。
「えっ?!なんで知ってるの?!
はっっ‼︎」
慌てて口を抑える。
こんなこと言ったら、話したって認めてるもんじゃない!
でも、なんでバレちゃった?
まさか遊実が?!
いや、それはナイ!
じゃあ、なんで…?


